我が家の価値が知りたい!一括査定を利用するなら知るべきポイント【その2:デメリット・注意点編】

前回の記事では、不動産一括査定を賢く利用すればメリットに繋がる…というポイントをお伝えしました。

しかし、その一方ではデメリットと感じる部分があるのも事実です。初めに、注意点をおさえておかなければ、不動産一括査定の魅力を得ることができません。

そこで今回はデメリット・注意点に絞ってお伝えしていきます。

◆簡易査定による査定額はあくまでも「概算」と思っておく

不動産一括査定の魅力は、まずは家に居ながらにして査定をしてもらえることです。ただ、簡易査定の査定額は築年数や間取り、立地、面積という単なる“情報”だけで算出されます。

しかし、実際に売買するときには、建物の傷み具合や周辺の環境も関係してきます。データ上では築年数が魅力で査定額が高くても、手入れが雑で傷みが激しい不動産ならば訪問査定のときに額はぐっと下がってしまいます。

そのため、具体的な査定額を知るには、改めて「訪問査定」が必要になることを理解しておきましょう。

◆依頼をすればあちこちの不動産会社から連絡が来る

不動産一括査定は、無料で利用できるので「不動産会社選びに迷っている」という人には魅力的なシステムです。

不動産会社は、実際に仲介依頼を受け、成約に結び付けば仲介手数料という利益が発生します。つまり、不動産一括査定を利用してもらい、依頼をしてほしいと考えているのです。そのため、お客様に結び付けようと査定を申し込んだ人に営業活動をするでしょう。

「たくさんの不動産会社から選ぼう」と、一度に複数の不動産査定サイトを利用すると、当然ながらたくさんの会社から連絡が来ます。

特に、魅力的な物件であるほど電話連絡が増えるでしょう。多数の不動産会社から連絡が来ると、「どこに頼んだらいい?」「連絡が多すぎて困る」ということもあるかもしれません。

また、「実際に売る気はないけど我が家の価格が知りたい」という単なる興味だけで利用するのは控えるべきと言えます。

◆「高い査定額=依頼すべき」とは違う

いくつかの不動産会社に一括査定依頼すれば、不動産会社によって査定額がバラバラということはよくあること。

例えば、5社に依頼したとして、すべてが1万円くらいの差しかないということはないでしょう。数十万円あるいは数百万円も違えば、依頼する会社を迷うのは当然のことですよね。少しでも高く売りたいなら、そのなかでも断トツで高額の査定をしてくれた会社に依頼したくなるかもしれません。

ただ、これが最終的な失敗に結びつく可能性も含んでいます。

不動産会社としては、「仲介依頼を受ける→売買契約をする→手数料をもらえる」という構図を狙いたいので、ライバル社よりも高めの額を提示することがあります。「高額な査定を出しましたよ」という種をまき、自社と契約してもらいます。

しかし、その査定額が相場よりもはるかに高かった場合、いくら魅力的な物件でも「高すぎる」と敬遠されてしまう可能性が大きいです。しかも、ずっと売れ残り、最終的には安く販売することになります。「はじめから相場感のある不動産会社に依頼すればよかった」というケースもあるでしょう。

飛びぬけて高い査定額を提示してくる不動産会社には注意しなければなりません。

◆まとめ

便利な不動産一括査定でも、気をつけなければならない点もあります。だからと言って、自分の足で不動産会社を一社一社に連絡したり訪問したりは手間がかかりますよね。「査定で知った額は参考値と思っておく」「高い査定額には飛びつかない」などに注意すれば、一括査定は便利なシステムかと思います。

SUUMO、Homes、home4uなど様々なポータルサイト(一括査定サイト)がありますが、なかでも面白そうなサイトを見つけたのでご紹介しておきます。たまたまプレスリリースをみて発見したのですが・・・。

不動産関連のWEBサービスを手掛けるドウスル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:村田大介)は、借地権や底地、再建築不可などといった“お困り不動産”を売却したいユーザーにとって活用しやすいサービスを実現した一括査定サイト「お困り不動産どうする?」を10月1日(月)にオープンしました。
引用元:ValuePress
一括査定サイトはみんな一般的な不動産(所有権)を対象としていますが、ここはお困り不動産というタイトルらしく、借地権、底地、再建築不可、任意売却、事故物件、立ち退き案件などをメインターゲットとしているようです。
https://www.dousuru.co.jp/
お困り不動産を所有している方は依頼してみるのもいいかもしれません。