高台の暮らしってどう?魅力ポイント&注意すべきポイント【その2.注意ポイントについて】

素敵な見晴らしと清々しい空気に包まれた生活という魅力を知ると、高台に住んでみたくなりますよね。でも、現実的に「難点だな」と感じてしまうポイントもあります。

今回は、高台の暮らしの「注意点」に迫ります。

◆崖に近い高台は注意が必要

崖地から近距離にある高台は、地盤に不安が残ることも…。地震や大雨で緩くなった地盤で、崖崩れの被害にあうリスクも考えておかなければならないでしょう。

また、擁壁で守られていても、崖地にギリギリに家を建てると、なんだか怖さを感じることもあるかもしれません。擁壁の安全性をきちんと確認し、「過去に被害がなかったか」など、その土地の過去の歴史にも目を向けることが大事です。

◆水圧に影響を及ぼすこともある

低地から高い位置まで水を通すため、水圧が弱くなる高台エリアもあります。今まで低地に暮らしていたことがあると、「シャワーの勢いが弱い」とデメリットに感じることもあるでしょう。

◆移動するときに大変

高台の住宅地に住むと、通勤や学校、買い物のための移動が大変かもしれません。道路がきちんと整備されている高台なら、車で移動することで移動の不便さはクリアできそうです。

ただ、車を所有するには、ガソリン代、車検代、任意保険の支払い、数年ごとのタイヤの買い替えなど、維持していくには維持費用が必要。坂道を上っての移動で燃費が悪く、ガソリン代が結構かかることは想定しておくべきでしょう。

また、道路が整備されていない高台は、車が通れるような道路から自宅まで、人間しか通れないような長い階段や小道を利用することになります。足腰の弱い方には負担が大きいかもしれません。買い物袋を持ちながら、長い坂道を移動するのは大変なことです。

距離的には近いスーパーやコンビニでも、階段や坂道の上り下りをしながら移動するため、時間がかかってしまうケースも多いでしょう。

◆リフォームするときに費用がかかることもある

階段で行き来するしかない高台の家は、リフォームするときにも問題が出てくることもあります。工事車両が自宅前まで来られず、道路から家までの間は作業スタッフが人力で資材を運搬するしかありません。そのため、人件費がかかるだけでなく、通常の工事期間よりも長めになり、結果的に工事費用が高くなるでしょう。

◆まとめ

前回と今回で、高台の「魅力」と「注意点」を伝えてきました。

開放感があって穏やかという魅力もありますが、「高いエリアにある土地」ならではの注意点があります。移動の大変さは、生活と直結する部分です。家族のライフスタイルと照らし合わせながら、よく話し合ったうえで慎重に考えてみてはいかがでしょうか。